リハビリ見学のポイント

リハビリ

今回は実習においてのリハビリ見学のポイントについて解説します。

見学って難しいですよね~

OTRや患者さんには気を使うし、眠い時もあるし、座っている(しゃがんでいる)のもしんどいし…

けど「しんどいなー」、「眠いなー」と思いながらの見学は、OTRや患者さんに失礼だし、周りから見て完全にバレバレなのでしっかり意欲をもって(もしくは意欲的見える様に世渡りをしながら)見学に臨みましょう!!

見学前の準備、これだけはやろう!

皆さん、見学前の準備はしていますか?

ペンとメモ帳だけもっていくのも良いですが、もう一工夫してみてはいかがでしょうか?

見学の準備として、余裕があればバインダーの使用をお勧めします。
少し荷物になりますが、A4用紙を持参し、自由に記載できて図なども用いて記録できるメリットは大きいです。

さらに追加の準備として、基本情報を押さえておくとばっちりです!

基本情報とは…
・日付と時間
・患者氏名
・診断名
・見学場所
・見学場面(なんの見学か)
…等のことだと思ってください。

これらをA4用紙に印刷しておいて、見学の際に書き込めるようにしておくと良いと思います(図参照)。

見学中の立ち回りはめちゃくちゃ大事

次は見学中の立ち回りについてです。

リハビリの見学をするときは、だいたいプラットホームの傍らでしゃがむか、椅子に座って見学する様になると思います。歩行訓練などの移動するリハビリでは、ついていく形になると思います。

ここで学生にありがちな失敗は「同じ方向から見学してしまうこと」です。

姿勢観察・動作分析の授業で、患者さんの姿勢や動作を“前額面”、“矢状面”、“水平面”の3方向から観察する練習をすると思います。

なのに、実習ではそれを忘れる学生が多い…(笑

また、作業療法で多く見られる机上でのリハビリの場合、「患者さんの手元と表情がしっかり見える位置」で見学することが望ましいです。手の動きを観察できますし、患者さんの視線や理解度も観察できます。もちろん、患者さんの姿勢もしっかり3方向から観察しましょう!

一方向からの見学にとどまらず、あらゆる方向から患者さんを観察するクセをつけましょう!

それができるだけで、OTRから超好印象間違いなし!!

それに、患者さんをしっかり観察している方が拾える情報も増えますし、その分考察するための材料も多くなります。

自分のためにも患者さんのためにもなり、OTRからの評価もUPするという…ぜひ実践を。

見学後の立ち回りもめちゃくちゃ大事

見学の後、一番大事なことは何だと思いますか?

そう、質問です!!

僕もめっちゃ苦手です!!!

右も左もわからないまま実習に来て、質問なんかあるわけないんです…。

「けど、質問しないとやる気がないと思われてしまう気が…」

それもめっちゃわかります!!

大丈夫です、これから紹介するコツを掴めば、何とか質問をひねり出せると思います。

質問を考えるコツ…それは「自分が説明できないところを探すこと」です!!

これだけではピンとこないと思うので具体例を挙げてみます。

例)
・なぜその位置に訓練道具をセッティングしたのか?
・なぜ患者さんに〇〇のような声掛けをしたのか?
・どのような評価をもとに、現在のリハビリプログラムを立てたのか?
・患者Aと患者Bのリハビリ内容は同じように見えるが、どこがどう違うのか?(OTRはどこを工夫しているのか?)
…みたいな感じです。

ポイントは、見学している内容に対して「なぜそうなっているのか?」と自分に問いかけてみることです。

こういう風に挙げられると、「確かに説明できないな…」と感じる内容もあるのではないでしょうか?
その説明できない部分こそ、質問のしどころです!!

中には答えが予測できる内容もあるかもしれませんが、現場で働いているプロのOTと、学生の皆さんが全く同じ考え方をしているかと言われれば、そんな訳はありません。

見学の中で、どんな些細なことでもいいので、「なぜ?」という視点をもとに「自分が説明できないこと」をしっかり探して、どんどん質問していきましょう!!

ちなみに、教科書で調べればわかるような内容は質問しないように!!

「自分で調べて」と普通に怒られますよ(笑

見学時のまとめ

  • 見学内容を記録できるように準備しておこう!
  • いろんな方向から観察しよう!
  • 自分が説明できないことを探して質問しよう!

リハビリの見学のポイントをまとめてみました。
まだまだ大切なことはたくさんありますが、今回のポイントを押さえれば少しでも身になる見学ができると思います!

実習に見学はつきものです。今回の記事を参考に、自分に合った見学の“こなし方”を見つけてみて下さい。

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